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UTokyoDSS10周年シンポジウム開催報告

東京大学データサイエンティスト養成講座(Data Science School、以下 UTokyo DSS)は、2022年度から協賛事業として新たな展開を迎え、多くの皆さまのご支援とご協力を受けながら歩みを進めてきました。今年は開講から10周年という節目を迎えました。

今年のシンポジウムは、7月25日(金)に東京大学本郷キャンパス・伊藤謝恩ホールで開催されました。完全オンサイト形式で実施し、参加者は昨年を上回る190名に達しました。特にOB・OGの参加が多く、会場では懐かしい再会や熱のこもった議論、活発な交流が見られました。

プログラムは、情報理工学系研究科数理情報学専攻の清智也先生による開会挨拶で幕を開けました。続いて同専攻の久野先生から、UTokyo DSSの10年間を振り返りつつ、第3期に向けた意気込みと展望をお伺いしました。その後、情報理工学系研究科電子情報学専攻の山崎俊彦先生から、若手時代からの研究スタイルを振り返りつつ、人を惹きつけるスライドや写真を判別する技術開発の事例を交え、基礎研究を産学連携やサービス化へと発展させる道筋について貴重なお話を拝聴しました。

開会挨拶を行う清先生

10年を振り返る久野先生

基調講演を行う山崎先生

講演中の会場の様子

講演を聴く近藤先生

基調講演の後には、UTokyo DSSにデータを提供する協賛企業4社(みずほ銀行、GMOペイメントゲートウェイ、コマツ、ライフカード)が企業講演を行いました。各社からは、自社のビジネスドメインを踏まえたデータ活用の取り組みや産学連携の成果、今後の方向性についてお話を伺いました。講演の中では、AIが急速にコモディティ化していく現状を踏まえ、学生のうちに深いデータサイエンスの基礎力を磨き、鋭いビジネス感覚を身につける必要性についても拝聴しました。参加者は、こうした講演内容から実務に直結する多くの示唆を得ました。

みずほ銀行の加藤氏みずほ銀行の千葉氏

GMOペイメントゲートウェイの三谷氏

コマツの小森氏

ライフカードの奥山氏

続いて、UTokyo DSSで初めてとなるData Science Excellence Awardの授与式が行われました。受賞者であるUTokyo DSS卒業生の五十嵐俊治先生(東京都立産業技術大学院大学)からは、AIが社会ツールとして普及する時代におけるUXデザインのあり方についてのご講演を拝聴しました。

Data Science Excellence Awardの授与の様子

受賞者講演を行う五十嵐先生

最後には、昨年好評だった学内スタートアップイベントを拡大し、Trust株式会社代表取締役の友田氏をモデレーターに迎え、UTokyoDSSに関係する4社のスタートアップによるパネルディスカッションを実施しました。この場では、UTokyo DSSが起業に与えた影響や、AIによって労働者が減少する可能性などについてのご意見を伺い、熱のこもった議論が交わされました。

パネルディスカッションの様子

シンポジウムの後半では、ポスターセッションやデータサイエンス教育、学内スタートアップに関する懇談会も開催されました。会場には例年を大きく上回る参加者が集まり、これまでにない熱気に包まれました。参加者は産学・分野・年代の垣根を越えて活発に交流し、議論を深めました。また、UTokyo DSSを含む東京大学の卒業生の方々にも多数ご参加いただき、旧知の仲を温めるとともに、皆さまがそれぞれの分野で立派にご活躍されていることに感慨を覚える場面もありました。

懇談会の様子

参加していただいた皆様、本当にありがとうございました!
UTokyo DSSはこれからも頑張っていきます!

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