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第1回事業参観レポート:アズユニ訪問編

1.はじめに
UTokyoDSSでは、近年スタートアップに積極的に取り組む学生が増えてきています。そのような背景のもと、新たにスタートした企画が「事業参観」。DSS教員が実際にスタートアップを訪問し、その現場の空気や事業のリアルを体感しながら、学生たちとの学びの橋渡しをする試みです。

記念すべき第1回目は、AI面接を活用した採用プラットフォーム「CaseMatch」[1]などを提供している 株式会社アズユニさんにお邪魔しました。なおアズユニさんには、今年度のUTokyoDSSシンポジウムにおけるスタートアップパネルディスカッションにも登壇いただいています[2]


図1:表参道のおしゃれな街並み

表参道駅から、南青山のオフィスへ。当日は表参道駅に集合し、徒歩で南青山にあるアズユニのオフィスへ向かいました。洗練された外観のビルが並ぶ通りを歩くと、その一角に支援財団が提供するシェアオフィスながらスタイリッシュな社屋が現れました。
インターホンを鳴らすと、CEOの松本さんが自ら出迎えてくださり、そのままオフィス内へ。鶯色を基調とした落ち着きのあるタイルに、ガラス張りの会議室や集中スペースが印象的で、まさに現代的スタートアップの空気感が漂います。

図2:CEOの松本さんとオフィスの雰囲気

2. 「AIであらゆる価値発揮を最大化」──CEO松本さんインタビュー
最初に、CEOの松本さんにじっくりとお話を伺いました。アズユニが開発・提供している 「CaseMatch」 は、就活生や転職者がケース面接を始めとする実務に近い形式のAI面接にチャレンジし、その回答プロセスをAIが分析・フィードバックするというもの。同時に、利用企業はその分析結果や回答内容をもとに回答者の思考特性や傾向を定量的に把握したうえでスカウトを送ったり、求人募集と1次選考が一体化した求人を出したり、更には選考過程に導入することでより正確な見極めが可能になります。

「単にAIで面接を置き換えるのではなく、“最良の候補者体験でジョブパフォーマンスを予測可能に”することで、あらゆる人の価値発揮を最大化することが我々のゴールです。」

という松本さんの言葉には、技術に対する深い洞察とステークホルダー全体への配慮が込められており、強く印象に残りました。また、学生起業というキャリアを選んだ経緯や、プロダクトを社会実装する上での困難と学びについても、率直に語っていただきました。近藤先生からも「評価の妥当性はどのように担保しているのか?」など鋭い質問が投げかけられ、密度の濃い対話となりました。

図3:(株)アズユニの概要

3. 働く現場をリアルに体感
続いて、実際に社員の方々が働くワークスペースを見学。Slackでのやり取りの様子やタスク管理の工夫など、リアルな業務の裏側にも触れることができました。エンジニアが自発的にフィードバックを共有し合う場面や、プロダクトマネージャーと開発チームのやりとりなど、コミュニケーションが活発で柔軟なチーム文化が感じられました。

4. 近藤先生の声
「普段の温かくフレンドリーな雰囲気とはまた違い、代表として真剣に事業に向き合う姿から、大きな成長と覚悟が感じられました。学生という枠を超えて、社会と真正面から向き合っている姿に強く感動しました。」

5. おわりに
アズユニの皆さま、お忙しい中ご対応いただき、本当にありがとうございました。
DSSでは、今後もこうしたスタートアップ現場への訪問を継続的に行い、学生の学びと実践の接点を増やしていきたいと考えています。
次回の「事業参観」もどうぞお楽しみに!

[1] https://casematch.jp/
[2] https://symposium.dss.i.u-tokyo.ac.jp/

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